ソフィアの野草有効活用法(4):毒の花
《毒の花》
小さい時一人遊びが好きだったので自分用に小さい区画に咲いている水仙の花を自由に切り取ってもいいと与えられた場所は、気味の悪い虫などがおらずいつもその場所で 一人ままごとをしていました。
大人になっていろんな植木を買い込んできて楽しむようになっても水仙はなぜか根付きません。
水仙は毒草だからミミズも近寄らないのかも、と思いながら植木鉢の花の植え替えをするときは大きな虫の幼虫に逃げまどっていました。
現在テレビでカブトムシの幼虫をよく放映していますが、それにそっくりなのでもしや?と思ってしまいます。
当時買ってきていた土や腐葉土の中に卵が入っていたのでしょう。悪い虫だと思って冷や汗をかきながら必死で退治していましたが、それは健康ないい土の証でした。
そうこうするうちに便利な農薬を教えられ、土に撒くだけで花や葉に殺虫成分が吸い上げられ虫が寄り付かないという薬でした。
これで虫の悩み解決と喜んで使っていたのですが・・・ハーブに興味を持ち出すと、本には農薬不可という記述が何度も何度もでてきます。
その便利な農薬は鑑賞用のものしか使えないのです。
有機専用の農薬や化学肥料もありました。それらをいくら使っても有機栽培と認定される化学物質です。そういう農薬もハーブ栽培では禁止されていました。
ハーブ類は以外に虫が付かないのです。さくらんぼやイチジク・李も大きな植木鉢で植えていました。虫はイラガくらいで見つけたら枝ごと切って処分していました。台風で鉢植えは倒れるので大きな木は処分しましたが、おいしいものが食べられなくなってきわめて残念。イチジクと李は店で買おうとは思いません。マズイ!
そうだ!パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)も行燈仕立ての植木を買ってそのまま屋外に置いておいて翌年数個の実を収穫したことがありました。3年目は伸びすぎた枝を選定しすぎて・・・鉢が小さくなり冬に枯れました。
その時のパッションフルーツの味が忘れられず、お店で果物を買うのですが・・・まずい!熟れていない・・・
日本はもう南国並みに熱くなっているのですから、冬さえもう少し温度が上がれば南国フルーツの屋外栽培が可能なのにと・・・でも、夏は暑すぎる。
家の中ばかりでは不健康人間が増えるのみです。
「白菜農家は,苗を植え付ける時に土壌に農薬を混ぜ込んでいます、つまり地上部に農薬散布することなく,根から薬剤を吸い上げている訳です。」・・・前回のこの話には驚きました。普通は思います。きれいな白菜は虫のこないところで作っているのかと・・・だからハウス栽培なのだと。それは大きな勘違いのようでした。
虫も食べない毒植物を人間用に売っている?致死量が違い過ぎるから食べてもOKなの?
他の野菜類もそうなのかもしれません、あまりにもきれいな野菜ばかりなのですから。
「正真正銘の野菜を口にしたければ、自分で栽培するしかないと言うのが、私の持論です。」
まさに仰る通りです。家族が少なければプランター栽培で十分です。でも、土や肥料の混合をできる人がどれだけいるでしょう。手っ取り早く「野菜栽培用の土」など肥料混合の土を利用したら・・・売っている野菜を買っているのとおなじでは?
赤玉と鹿沼と腐葉土と油粕・・・重い袋を持ち上げて・・・大きなプランターは年寄りにできる仕事ではありません。
小さなプランターで少しずつの家庭菜園、これこそがこれからの理想かもしれません。
ソフィア