野草図鑑190~ガガイモ

ガガイモ
科 目  キョウチクトウ科
生 活  多年草
花 期  7~8月
花 色  紅紫
草 丈  つる性
場 所  林縁やフェンス、垣根などに絡んでいる
葉腋から伸びる花茎に星型の小さな花が密集
古名をカガミまたはカガミグサという。夏の季語。いずれの名も語源には諸説あり、イモというのは根ではなくて実の形によるともいう。
平安初期の『本草和名』で中国語名の蘿藦がガガイモを表す漢字表記としてあてられ、やがて蘿藦の表記が用いられるようになった。日本神話では、スクナビコナの神が天之蘿摩船(あまのかがみのふね)に乗ってきたといい、これはガガイモの実を2つに割った小さな舟のこと。地方により、ガンガラ、ゴンガラ、トウノキなどととばれている。つる性の多年草で、長く太い地下茎があり、白い線状で長く伸びると、その先に茎を出す[6]。地下茎はちぎれても、地下茎の一部分から容易に繁殖できる。地下茎は有毒。つるは右巻き(Z巻き)である。他物に絡んで伸び、長さは2m ほどになる[3]。葉は対生し、長さ5 - 10cm のやや長い心臓形で全縁、葉脈が目立ち、葉身の表面は濃い緑色、裏面は白緑色をしている。葉や茎を切ると白い乳液が出る。夏に、葉腋から長い花柄を出した先に集散花序がつき、淡紫色から白色の花が10 - 20個ほど咲く。花冠は5深裂して星型に反り返り、花冠の内側に毛が密生する。果実は大型の紡錘形の袋果で、長さは8 - 10cm 、表面にイボがあり、熟すと割れてボート形になり、中から白い毛の生えた種子が出る。ヘクソカズラに姿がやや似ており、比べると数は少ないが、横に伸びた根から芽を出して旺盛に繁殖するため、一度生えると雑草化する。

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