野草図鑑73~ヒナタイノコズチ
ヒナタイノコズチ | ||
科目 | ヒユ科 | |
生活 | 多年草 | |
花期 | 8-9月 | |
花色 | 緑色 | |
草丈 | 50 - 100㎝ | |
場所 | 日当たりのよい道端や原野 | |
特徴 | 和名は、イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ)よりも日当たりのよい場所に生えることに由来する。イノコヅチは漢字で「猪子槌」と書き、茎の節にある太い膨らみの形が、イノシシの子どもの大きな膝頭と、物を打ちたたく道具である槌に例えられたところから来ている。
実は、衣服によくつくことから「ひっつきむし」などと呼ばれる。根は地中深くに伸び、まばらにひげ状に出ていて[5]、引き抜きにくい。 茎は丸くなく角張った方形で、節が高く、節で対生に枝を出す。葉は対生、楕円形、葉先は尖り、表面にまばらに毛がある。茎の枝先に穂状花序で、目立たない緑色の小花を咲かせる。花びらはなく、5本の雄しべがある。 秋に結実し、果実は3個の針状の苞に包まれ下向きに下がる。苞の先端が鋭く尖っており、人の衣服や獣の体に付着し運ばれて散布される。 とてもよく似た類似植物に、半日陰に多くややほっそりしたヒカゲイノコヅチがあり、ヒナタイノコヅチと混生していることも多く区別が難しい。ヒカゲイノコヅチは葉質が薄く、毛が少ないのに対して、ヒナタイノコヅチでは、茎が太くややがっちりしていて毛が多く、葉は厚く尖っていて、花が密につき花柄が太くて短いことで区別される |