今日の散歩道(2024/05/06):シラン(紫蘭)
例年この時期に、公園の片隅 民家の庭先など、いたる所で目にする花です。
古くから、園芸品種として親しまれ、蘭の仲間では最も育てやすい種で、手入れしなくとも良く育つ蘭の入門種です。
東アジアが原産地で、中国や台湾にも自生し、日本では関東以西が自生地ですが、地下茎だけでなく、こぼれ種でも増えるので、今では野生か植栽かの区別が付かない状態になっています。
根茎は、漢方薬として止血や痛み止めの他、胃炎にも効果が有るとかで、古くから利用されているそうで、生薬名は「白及―ビャクキュウ」との事です。
手入れ無しで,放置しておいても良く育ち花を付けますので、敷地内のボロ隠しには便利な植物です。
山仲春男