野草図鑑106~スギナ(ツクシ)

スギナ
科 目 トクサ科
生 活 多年草
花 期 3~4月
花 色 紫、白、緑
草 丈 20~40㎝
場 所 市街地周辺から農耕地帯、山地、原野、野原、荒れ地、畑、土手、道ばたなど日当たりの良い酸性のやせた土地を好み、大小の集団をつくって群生する
つくしは、トクサ科・トクサ属に分類されるシダ植物で、別名を「スギナ」と呼ぶ。北海道~吸収までの広い範囲に分布し、河原や荒れ地、畑などに生えています。「地獄草」という別名は、地下茎を伸ばしてあっという間に増え、なかなか駆除できないことから付けられた。

草丈は20~40cmほどとトクサ属の中でも小さく、地下茎が四方八方に広がっていきます。茎は太く、周りに細い筋状の葉っぱがいくつも生えています。この姿が杉の葉っぱと似ていることから、名付けられました。

そして、春になると「ツクシ」と呼ばれる高さ10~15cmほどの胞子茎を伸ばす。胞子茎は、草花でいうところの花にあたり、先端の部分か緑色をした細かい胞子を飛ばして繁殖する。胞子茎の節は、袴(はかま)という茶色の葉っぱで覆われている。

つくしは、地上部のすべてに薬効があります。胞子茎である「ツクシ」には、カロテン、カリウム、ビタミンC・B2などを含み、高血圧や風邪、眼精疲労、鼻炎、糖尿病、炎胆石、花粉症などに効果があるといわれている。

また葉っぱや茎はミネラルの宝庫といわれ、利尿作用でむくみを解消することが期待できるため、お茶や薬用酒のほか、全草を乾燥させたものは「問荊(もんけい)」という生薬に利用されている。また、ケイ酸やビタミンEの働きによって髪や爪を健康にし、老化予防に役立つため、アンチエイジング効果が期待できる。

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