ソフィアの野草有効利用法(14):ノビルの食べ方&ノビルのムカゴ

ノビル
ノビル(野蒜)とは、ヒガンバナ科ネギ属の植物の一種である。玉ねぎなどと同じで地下に鱗茎(球根)を作り、その鱗茎や葉っぱ部分などは食用とされている。味はニンニクやネギに似ていて、香りはニラに似ているといわれている。商業生産はわずかとなっているが、一般的な野原や土手、畦道などに自生していることが多い。地域によって異なるが、通常は3~5月頃に収穫できるとされている。
野原や土手などで手に入れたノビルは、土や汚れなどが付いているため、水洗いなどの下ごしらえを丁寧に行う必要があります。
*ノビルの下処理方法
1.たっぷり水を張ったバケツにノビルを入れる
2.水洗いしながらノビルの茶色い薄皮を剥く
3.枯れたりしている葉っぱ部分も取り除く
4.キッチンペーパーで水気を拭き取ったら完了
*ノビルのおいしい食べ方
- 酢味噌和え
- 醤油漬け
- 天ぷら
- 生食、焼き物、炒め物、和え物、漬け物、揚げ物、汁の実など
- おひたし、和え物、天ぷら、炒め物、ぬた、雑炊など
- 炒め物、薬味、卵焼きなど
ノビルは刻んで薬味として使うのもおすすめだが、酢味噌和え、醤油漬け、天ぷら、餃子、バター炒めなどにしても美味しく食べられる。ここではそんなノビルの美味しい食べ方をいくつか紹介します。
1.ノビルの酢味噌和え
ノビルの定番の食べ方の一つが「酢味噌和え」です。酢味噌の味わいとノビルの食感が合わさり、ご飯のおともとしても、お酒のおつまみとしても楽しめます。作り方は、下処理・下茹でしたノビルを適当な大きさに切る。ボウルに味噌・みりん・酢を合わせて酢味噌を作り、ノビルを和えたら完成です。
2.ノビルの醤油漬け
ノビルを常備菜である「醤油漬け」にするのもおすすめ。作り方は簡単で、煮沸消毒しておいた瓶に、下処理・下茹でしたノビル・醤油・鷹の爪を入れる。それを冷蔵庫で1週間程度(最低でも2~3日程度)寝かせたら完成。なお、丸のままでも、刻んだものでも醤油漬けにすることが可能です。
3.ノビルの天ぷら
ノビルの美味しい食べ方の一つが「天ぷら」である。天ぷらにする場合は下茹でが不要なので、下処理したノビルに揚げ衣を付けて油でカラッと揚げるようにします。ニンニクのような食欲をそそる香りが楽しめるため、ご飯のおかずにもピッタリです。
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*ノビルのムカゴ
ノビルはネギの仲間、言ってみれば野に生えるネギ。
むかごは、植物が繁殖するための手段で、ノビルはむかごでも種子でも分球でも繁殖できる。
ノビルのむかごは手で引きちぎって収穫する。
固まりむかごは、さっと茹でてからし酢味噌で食べると大変おいしいそうです!
ほぐれたむかごは、刻みねぎのように使えるけども、刻みねぎとは食べた印象が違うそうです。
ほぐれたむかごを醤油漬けにすると、物凄くおいしいようです!(特にカツオ醤油風味がベストみたいです)
*ノビルのムカゴ入り卵焼き
*ノビルのむかごチャーハン
*ノビルのムカゴ納豆
◎下ごしらえ・・・ボウルに水を張って洗うだけ
◎塊のムカゴとほぐれたムカゴ・・・塊のムカゴは、生で食べるとネギ臭と辛みが強いので少し火をとおすほうがおいしい。ほぐれたムカゴは生で、刻みネギと同じような使い方をする。(酢味噌あえ)
◎ムカゴの醤油漬け・・・瓶にムカゴを入れて醤油をひたひたになるまで入れる。鰹節または昆布を入れ、冷蔵庫で1日置いたら出来上がり。(冷ややっこに乗せるなど)
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ノビルは、本当に美味しいです。
栽培してしまうほど美味しいのです。実際に私は植木鉢に一握りのノビルを植えました。今ではすべての植木鉢にノビルが生えてしまっています。それでもそこに植えてある植物を枯らすことはありません。
ノビルの葉やむかごを引きちぎっても、球根が残ってますから、ノビルが減ることはありません。
だから、遠慮なく引きちぎってください。健康的な野草を堪能しましょう!