今日の散歩道(2024/12/24):ビワ(枇杷)

マンションの公園茂みに、小さなビワの木が芽生えていたのが年数を経て、遂に今年初めて花をつけました。こんなに目立たない地味な花ですが、遠く離れた場所まで、強く芳香が漂い、それは甘く妖艶です。

他に花が少ない時季の為、蜂やアブ等多くの虫が、甘い芳香に誘われて集まり、受粉を手伝う事になります。

ビワはバラ科の常緑高木、原産地は中国南西部で、関東・東海の沿岸部から西日本の暖地に野生化した木が自生しています。野生果の種は大きく果肉が薄いので、可食部は少ないが、香りはよく、物の少ない田舎での子供時代は、色づくのを待ちかね、初夏を告げる果実を求めて、竹藪に踏み入った思い出が有ります。

商品ルートに流通するビワは、江戸時代に中国の栽培種を移入したもので、その後改良を加えられ、現在の主要産地は長崎と千葉で大半を占め、生食の他 ゼリー ジャム 果実酒として食され、また大きな種子は生薬の杏仁の代用とされる他、葉は薬用としてビワ茶にしたり、浴湯料に利用されます。

ビワは、大きな種の為に可食部分が少ないのがネックでしたが、長年に亘る研究の結果2006年に、世界初の種なしビワが開発され「希房」と言う名前で品種登録されていますが、まだ生産量が少なく、一般的な流通ルートには流れて居ません。

 

山仲春男

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