今日の散歩道(2023/03/03)~ジンチョウゲ(沈丁花)

玄関先に多数の植木鉢を並べる花好きのお宅で、春の開花ラッシュの始まりを告げる一鉢の沈丁花(ジンチョウゲ)が花を開き始めました。 沈丁花は夏のクチナシ、秋の金木犀と共に、日本の三大芳香木のひとつに数えられます。

沈丁花の原産地は中国南部の雲南省周辺で、中国名は「瑞香」と呼ばれ、日本への渡来は古くて室町時代以前とか。

花の香が沈香(ちんこう)に似て、十字形の花が丁子(クローブ)に似てる事から、日本名は「沈丁花」と、名付けられた様です。 この木は雌雄異株で、日本で育っているのは雄株だけで実はつけず、原産地では赤い実をつけます、中国から渡来した金木犀も日本で植わっているのは雄株だけで実を付けませんが、それと同じです。

沈丁花独特の香は遠くまで漂い、近くを通りすがるだけで、その存在を気づかせてくれ、春到来を感じさせてくれます。

 

山仲春男

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