今日の散歩道(2025/03/28):ハナモモ
マンションの公園では、気温上昇に伴い競う様に、次々と季節の花が開花を迎えています。 先日満開となった黄金色のミモザの横で、ハナモモの花が見頃に。桃には大きく分けて、果実を食す「実桃」と、花を楽しむ「花桃」があります。
桃は中国原産のバラ科落葉樹で、古代中国の伝説では、悪を退ける力が有るとされ、子孫繁栄の象徴、そして不老不死の果実としても象徴的な存在で、その思想は日本にも伝わり、魔除け等として使われています。日本への渡来は古く、弥生時代の遺跡からの発掘で、大量の桃のタネが見つかり、古代から栽培されていた様です。
ハナモモは江戸時代に日本で品種改良された園芸品種で、花を楽しんだ後に出来る果実は直径5cm程度のもので、その香は、美味しそうな香ですが、苦みと渋さがあり、とても食用になるとは思えませんが、品種の中には完熟させて加工すると美味しいジャムになる種が有るそうです。
山仲春男